好きだという気持ちに、限りはあるのだろうか。
愛しいと思う事に、限界は存在するのだろうか。
それが分からないから、困っている。
(好き)
それは限りなく。
(大好き)
終わりの見えない。
(………愛してる)
甘くて苦い感情。
君の全てが欲しくて、君を自分だけしか見えないように閉じ込めてしまいたいと思う。
それをしたら、傷つけてしまうのが分かっているから出来ない。
大切にしたい、本当は。
でも壊したい、全てを。
欲しくて欲しくて欲しくて、君の全てが欲しくて。
(…狂いそうだよ)
君に狂いそうだ。
好きなんだ、どうしようもなく。
君は、僕の生きる理由だから。
君がいなくなったらどうすれば良いのだろうか。
(……思いを、受け入れてもらえなかったら)
悲しさと悔しさと虚しさと、君が選んだ男への嫉妬で、壊れてしまいそうだ。
「………僕だけが、こんなに好きなのって、ずるいよね」
ハハハ、と乾いた笑いしか出てこない。
君の一番は誰なのだろうか。
…僕にしてくれないだろうか。
優しい君は、きっと困ったように笑うよね。
そんな顔も見たいけど、僕は笑顔の方が見たい。
「…千鶴」
好き。
大好き。
愛してる。
「……好き」
大切で。
でも虐めたくて。
「………千鶴」
これは鮮やかな恋心。
桜の花びらのように、淡く儚い思い。
「…………愛してるよ」
美しくて。
艶やかで。
純粋すぎて。
「渡さない」
渡せないんだ、誰にも。
譲れないんだ、誰にも。
愛しているから。
「……僕は…」
絶対に君を、逃してあげない。
逃してあげないからね。
(諦めないから)
………君が振り向くまで、絶対に。
僕だけを見ていればいい
君の瞳に映るのは、僕だけで十分だから。。